「The Ground」 Tord Gustavsen Trio
ノルウェー出身トルド・グスタフセンのセカンドアルバム「ザ・グラウンド」。ECMならではのピアノトリオの秀作。多くの方に聴いてほしい理屈ぬきで心休まる作品。これぞ音楽・ジャズってこうでなくてはと再認識させられる。真摯に聴くべき上質なピアノトリオだ。
トルド・グスタフセンのピアノは、控えめで繊細でありながら重い質感と内に秘める力強さが魅力。音楽的には北欧という国・民族・宗教性からくるソウルやフォークと、ジャズのルーツに流れるゴスペルを強く感じさせる、瞑想的で繊細なメロディーは他ではそうは簡単に聴けないと確信する。またインプロビゼーションの手法もテクニックに走ったソロを回すのではなく、楽曲の持つメロディーとイメージを壊すことなく、内に秘める情念をごく自然に展開していくさまには心から感動を覚える。これはメンバー全員が、曲のイメージとインプロビゼーションのあり方に一貫したポリシーを持っているからに違いない。それは音として認識できる物理的なものではなく心と心のインプロビゼーションなのであろう。その意味ではハラルド・ヨンセン(B)ヤーレ・ヴェスペスタ(D)のプレイは素晴しい。これぞ真のリリシズム溢れるピアノトリオであろう。
アルバム全体の曲想は、硬質な曲とソフトな曲が交互にミックスされたような構成。曲ごとの説明は不要だろう。聴き手が思うがままに身をゆだねて聴き入ればいい。(一幸斉)
★アーティスト
Tord Gustavsen piano, Harald Johnsen double-bass, Jarle Vespestad drums
★アルバム・データ
Recorded January 2004
Rainbow Studio,Oslo
Engineer:Jan Erik kongshaug
Liner Photos: Chris Tribble
Cover Design: Sascha Kleis
Produced by Manfred Eicher
An ECM Production
ECM 1892
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» Tord Gustavsen [音楽三昧 ]
Norway には素晴らしいミュージシャンが多い。Tord Gustavsen もその一人だ。実際会って見ると物静かな、孤高の感じの人だ。公演の前には会場付近をよく一人で散歩している。大のエスプレッソ好きで、日本滞在中もよく飲んでいた。... [続きを読む]
受信: 2005年9月28日 (水) 11:05

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