« ECMを聴こう。 | トップページ | Arve Henriksenの紹介。 »

2005年6月16日 (木)

「 Evening Falls 」 Jacob Young

★CDのご購入は→こちらからどうぞ 【amazon.co.jp】
IMG_ecm_1876 新進気鋭のノルウェー人ギタリスト、ヤコブ・ヤングのECMデビュー作「イヴニング・フォールズ」。2管を配したギター・クインテット。ジム・ホールの影響を感じるオーソドックスなジャズ・ギターの上に彼独特のセンスが光る。北欧ジャズならではの透明感あふれる快作である。
 アルバム全体の印象は、優美で感傷的な作風が新鮮である。旋律の相互作用と即興の余白を備えた絶妙なジャズ作品である。それはどこかで聴き馴染んできたように親しみを感じる自然さが心地よい。曲はすべてヤコブ・ヤングのオリジナル、6曲目のみクリステンセンとの共作だ。
 1曲目がとても印象的だ。5拍子であるが、どこか郷愁を誘う感傷的な旋律が変拍子を全く気にさせない。ヤング(ギター)とマッツ・エイラートセン(ベース)の対位法的アンサンブルに引き込まれつつ、抑揚を効かせたマティアス・アイク(トランペット)のソロが絶妙である。曲によりヤングはアコースティックとエレクトリック・ギターを弾き分けている。特にエレクトリックの場合はジム・ホール系のフレーズが聴ける。ヴィダー・ヨハンセン(バス・クラリネット)は地味ながら、その包み込まれるような暖かい響きには、アイク(トランペット)との陰陽のコントラストが何ともいえない。歌心豊かなエイラートセン(ベース)はアンサンブルに幅を持たせ、ECMの重鎮ヨン・クリステンセン(ドラム)のプレイは貫禄十分である。余談だが、このゆったりとしたギター&ホーン・サウンドは、ミック・グッドリックの「In Pas(s)ing」ECM1139にも似た雰囲気を感じる。(一幸斉)
★アーティスト
Jacob Young guitar, Mathias Eick trumpet, Vidar Johansen bass clarinet
Mats Eilertsen double-bass, Jon Christensen drums
★アルバム・データ
Recorded December 2002
Rainbow Studio,Oslo
Engineer:Jan Erik kongshaug
Liner Photos: Dag Alveng
Design: Sascha Kleis
Produced by Manfred Eicher
An ECM Production
ECM 1876

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/96825/4578229

この記事へのトラックバック一覧です: 「 Evening Falls 」 Jacob Young:

コメント

9/17-18,東京でJacob Young Group の公演があります。

投稿: invs | 2007年7月24日 (火) 14:28

invsさん「Jacob Young Group」公演情報ありがとうございます。予定調整しだいで9/17なら行けるかもしれません。

投稿: 一幸斉 | 2007年7月26日 (木) 08:54

コメントを書く