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2005年7月27日 (水)

「Magico」Charlie Haden, Jan Garbarek, Egberto Gismonti

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 チャーリー・ヘイデン、ヤン・ガルバレク、エグベルト・ジスモンチという個性派プレーヤーの合作。昨今スローとか癒し系というものが流行のようだが、当作品に比肩できる真のスローミュージックはないと「マジコ」は太鼓判を押せる傑作であり名盤だ。これほど、ひたすら心地く優しく暖かく理屈抜きに、ただただ聴き惚れてしまう作品が他にどれほどあろうか。そして聴き終えた後の余韻がたまらない。胸中に優しい温もりがほんわりと浮かんで、なかなか消えようとしない。
 生まれも経歴も全く違う各々強烈なアイデンティティを持った3人が繰り広げる至極自然なインタープレーは、ジャズの概念に収まるとか外れるとかという感覚では捉えきれない崇高な音楽芸術である。民族・国土を越えた深く広い精神性がこのように結実した作品は本当に希少だ。これもマンフレート・アイヒャーの成せる極理であろう。
 全体的なサウンドカラーはジスモンチによるところが大きい感がするが、各々が持ち寄った楽曲は個性の違いが何ともいえないコントラストを醸し出しており、特に「サイレンス」は筆舌に尽くしがたい極上の出来である。
 ヘイデンの説得力のある渋くぼくとつなベースプレイや、ガルバレクの聴き手に切迫感を与えずに情感の高ぶりと秘めたパッションを表現するサックスには本当に感動する。ジスモンチの鋭い感性による美しいメロディーと静寂と躍動感とを共存させたアドリブは、誰人も成しえない至高の音世界を感じる。(一幸斉)
★アーティスト
Charlie Haden bass, Jan Garbarek saxophones,
Egberto Gismonti
guitars, piano
★アルバム・データ
Recorded June 1979
Talent Studio,Oslo
Engineer:Jan Erik kongshaug
Cover Photos: Herbert Wenn
Liner Photos: Dag Alveng
Design: Barbara Wojirsch
Produced by Manfred Eicher
An ECM Production
ECM 1151

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Charlie Hadenの紹介。

Charlie Haden(チャーリー・ヘイデン), bass
★プロフィール
 1937年アメリカ・アイオワ州シェナンドーの生まれ。西海岸で活動後ニューヨークに移り、58年にオーネット・コールマンのグループに参加し、名盤「ジャズ来るべきもの」「フリー・ジャズ」を録音。69年にリベレイション・ミュージック・オーケストラを結成。70年代はキース・ジャレット率いるいわゆるアメリカン・カルテットに参加する一方で、アリス・コルトレーンとのデュエットによる力作”クロースネス”やオーネット・コールマン、ドン・チェリーらが参加した”ゴールデン・ナンバー”などを録音。ベーシストであると同時に、優れたオルガナイザー及びバンド・リーダーでもある。ECMにも多くの作品を残す。

★ディスコグラフィー [CDレビュー分]
「Magico」 ECM 1151 (Charlie Haden, Jan Garbarek, Egberto Gismonti 共同作品)

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Egberto Gismontiの紹介。

Egberto Gismonti(エグベルト・ジスモンチ), guitars, piano
★プロフィール
 1947年ブラジルのカルモに生まれる。5歳の時から音楽学校に通いピアノをマスター。ギターはウィーンでクラシック音楽を学んでいた頃に独学でマスター。20歳の頃パリに渡り、ナディア・ブーランジェ女史からオーケストレーションと楽曲分析を学ぶ。ブーランジェ女史より、自国の音楽を軽視していたことを見抜かれ、ジスモンチが見せたオーケストラ・スコアについて完膚なきまでに酷評されたことにより、ブラジル音楽の重要性に気付く。帰国後アマゾンの密林に住むインディオと生活を共にし、ブラジリアンとしてのアイデンティティを覚醒させ、自らの音楽に逞しさと洗練さを身に付ける。優れた作曲家であり、ギター、ピアノはもとより数多くの楽器をこなすマルチプレーヤー。自国での自己レーベル作品が多いが、ECMにも多くの傑作を残す。

★ディスコグラフィー [CDレビュー分]
「Magico」 ECM 1151 (Charlie Haden, Jan Garbarek, Egberto Gismonti 共同作品)

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