「Goodbye」 Bobo Stenson
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■ ECMには多くの素晴しいピアニストが存在するが、その中でも私はボボ・ステンソンが一番好きである。思うに現時点において、彼の最高傑作と言ってもいい作品であろう。燻銀の極み、匠なる音の絵師の如く、静寂の空間にこぼれ落ちるトーン、そして柔らかく広がるサウンドと語りかけてくる説得力あるフレーズ。アルバム・ジャケットの美しい写真に象徴される摩訶不思議な魅力に脱帽。おそらく比肩・類似する作品はまず皆無であろう。
ボボ・ステンソンのピアノは質実剛健、リリカルで音に無駄がない。奏でるフレーズには説得力と個性が光る。そういう意味ではキース・ジャレットとは全く違う魅力を備えたピアニストであろう。ベースのアンデシュ・ヨルミンは、柔軟なアンサンブルに長けたテクニシャン。その意味においてだが、ピアノトリオのベースという存在で個性は全く違う訳だが、スコット・ラファロ(ビル・エヴァンス・トリオで有名)を彷彿とさせる感がある。ドラムのポール・モチアンは、古くはビル・エヴァンス、菊池雅章(デザートムーン)、マリリン・クリスペル等とのピアノ・トリオのキャリアには凄いものがある。その独特な存在感とスティック捌きは、まさに彼はピアノ・トリオのために生まれてきたドラマーではなかろうか。
さてアルバムの内容だが、冒頭に述べた如くの極上の演奏であることは間違いない。そして幅広い選曲は、3人のボキャブラリーの深さに敬服。よって曲ごとのコメントは必要なかろう。(一幸斉)
★アーティスト
Bobo Stenson piano, Anders Jormin double-bass, Paul Motian drums,
★アルバム・データ
Recorded April 2004
Avatar Studio,New york
Engineer: James A,Farber
Assistant: Aya Takemura
Cover Photos: Ioannis Voulgarakis
Liner Photos: Robert Lewis
Design: Sascha Kleis
Produced by Manfred Eicher
An ECM Production
ECM 1904
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