2007年11月 5日 (月)

FRIFOT Japan Tour 2007

◆来る11月11日、Frifot東京公演がある。待ちに待ったコンサートで楽しみです。
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◆北とぴあ 国際音楽祭2007にて、結成20周年記念を迎えるFrifotの東京公演が11月11日に行われる。Frifotは北欧フォーク・シーンの大御所で地元レーベルほかECMからも作品を発表している。ECMフリークの一幸斉はLena Willemarkの大ファンで、その声の魅力に惚れ込んでいるため、久々の涎もんのコンサートである。後日、ライブレポートをアップしたいと思います。
■出演 FRIFOT  Lena Willemark レーナ・ヴィッレマルク:ヴォーカル、フィドル他
 Ale Moller アレ・メッレル:マンドーラ、セリフロイト(柳笛)、ハーモニカ、ボーカル他
 Per Gudmundson ペール・グッドムンドソン:フィドル、ヴォーカル他
■尚、チケット情報および興味のある方は「音楽を聴く仲間の会」へ確認してみてください。
(一幸斉)

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姉妹ブログ「Musikの幸せ」をスタート。

◆11月より「Musikの幸せ」をスタートしました。ECM以外のさまざまな音楽記事をアップしてまいります。「ECMの幸せ」「路地裏の幸せ」と併せて、御愛顧の程を宜しくお願いします。
 「Musikの幸せ」は一幸斉の音楽遍歴から、雑多なネタがランダムに登場いたします。ジャズやクラシックをはじめ民俗音楽や現代音楽にいたるまで、さまざまなジャンルのCDのレビューから、コンサートやライブのレポート、密かに始めているPC音楽製作のこと、楽器や音響機器の紹介など・・・・・ご期待くださいませ。どうぞ、お楽しみに!(一幸斉)

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2007年8月15日 (水)

「Nordan」Lena Willemark, Ale Möller

★CDのご購入は → こちらからどうぞRemotebuyjp1Img_ecm_1536
1991年夏、マンフレート・アイヒャーとの衝撃的出会いに始まった、レーナ・ヴィッレマルクとアレ・メッレルのECMデビュー作品。何といってもヴィッレマルクの声が凄すぎる。その魅力的なヴォイスは一瞬にして音空間を変えてしまうインパクトと説得力に満ち溢れている。フィドルの腕前と併せて、さすが北欧トラッド界の大御所たる貫禄と風格だ。また、メッレルの持つ民族音楽の幅広いボキャブラリー及び祖国スウェーデン伝統音楽への深い尊崇の念が、アレンジと演奏に良いかたちで現れており、作品全体を趣きの深いものに仕上げている。楽曲は16曲中メッレルのオリジナルを数曲含むが殆どがトラディッショナル。あらためてトラディッショナルの魅力・本質を再認識する絶好の作品である。繰返し聴く程に思うのは、やはり民族の違いこそあれ、その根底にある魂や念慮に通じるものがあることを強く感じる。特に4曲目の"Mannelig"は特筆する出来だ。アルバム・ジャケットの写真からの勝手な想像だが「魔法の力を持つ海に生きるMannelig氏の叶わぬ愛の物語か・・・・・」、幾度と聴くたびに心に沁みて痺れる。北欧トラッド&ECMはグッドである!(一幸斉)
★アーティスト
Ale Möller mandola, natural flutes, folk-harp, shawm, cows-horn, hammered dulcimer, accordion
Lena Willemark vocal, fiddle
Palle Danielsson double-bass
Mats Edén drone-fiddle, kantele
Per Gudmundson fiddle, Swedish bagpipes
Tina Johansson percussion
Jonas Knutsson saxophone, percussion
Björn Tollin percussion
★アルバム・データ
Recorded December 1993
Rainbow Studio, Oslo
Engineer: Jan Erik Kongshaug
Cover Photo: Juozas Kazlauskas
Folk Patterns by Yugve Gunnarsson
Cover Design: Barbara Wojirsch
Produced by Manfred Eicher
ECM 1536

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2007年8月 2日 (木)

「Desert Poems」 Stephan Micus

■CDのご購入は→こちらからどうぞ Remotebuyjp1
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『Desert Poems』はステファン・ミカスがJAPOそしてECMで発表する、1997-2000年にかけて録音された13枚目の作品。当作品はタイトルが示すように「Desert Poems=砂漠の詩」をコンセプトとした、彼の作品の特徴である、世界中の民族音楽及び楽器を駆使したコンテンポラリー・ミュージック。とにかく楽器の音色が美しく、感性想像性豊かな作風とアレンジそしてサウンドは、孤高の世界を作り出している。ライナーノーツから拾うことのできる人名"Nizami Gəncəvi"アゼルバイジャン生まれの叙事詩人や、地名"アフリカ北西のマリ共和国ドゴン(世界遺産/自然遺産・文化遺産)""Tibetan=チベット"から発せられるイメージを膨らませながら聴くと面白い。冒頭の曲「The Horses of Nizami」は中央アジアからペルシャ・アラビア・トルコにかけて詩歌の開発に大きな影響を及ぼした詩人"Nizami Gəncəvi"の功績を詠ったのであろう。現代文明からチョッと感覚の距離を置いて、夏場のスロータイムに只ひたすらボケーと過ごす音楽にピッタリ。ECMの中ではかなり異色の作品に位置する傑作。(一幸斉)
★アーティスト
Stephan Micus sarangi, dondon, dilruba, doussn'gouni, kalimba, sinding, steel drums, shakuhachi, nay, sattar, flowerpots, voice
★アルバム・データ
All compositions by Stephan Micus, except "Shen Khar Venakhi" traditional Georgian Chant (c. 1250), arranged by S.M.
All music and voices performed by Stephan Micus
Recorded 1997-2000
MCM Studios
Photos: Michael Martin
Design: Dieter Rehm
ECM 1757

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2005年5月10日 (火)

「Kultrum - Music for bandoneon and string quartet」Dino Saluzzi / Rosamunde Quartett

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 ピアソラ亡き後バンドネオンの第一人者として活躍する巨匠ディノ・サルーシと若手新進気鋭のロザムンデ・カルテットによる「 Kultrum - Music for bandoneon and string quartet (サロン・デ・タンゴ)」
 心の奥底から感動し聴くほどに引き擦り込まれる名盤。アルゼンチンの情景を想起させる曲の構成とバンドネオンと弦楽四重奏が一体となった音楽的生命力が鮮烈で凄い。聴き手は抑えることの出来ない郷愁を呼び起こされて、その濃厚なる音楽世界に魅了されてしまう。
 Kultrumのプロジェクトは1996年に始められ2年のロードワークが費やされ、サルーシとロザムンデの4人それぞれが主客不分すなわち個と全体が融和し、音は同化と吸収を繰り返しながら一体となり昇華されていった。その音楽はタンゴというジャンルや弦楽四重奏という形式及びそのルーツを意識することを超越している。まさにECMでなければ成し得ない名作であろう。
 サルーシのサウンドは、幼少の頃に耳にした民族音楽や印象主義からジャズ等、アルゼンチンに影響を与えた音楽が渾然一体となっている。その表情は多彩で、時に神秘的で、俗っぽく、粗削りで、繊細だ。誰もが持つ故郷そして根源的なものへの郷愁。幼少期に過ごした小さな村での質素な生活への想像上の回帰が、大都市の洗練され過ぎた生活と並べられる。彼はある意味で社会批評家であると同時にそれを表現できるロマンティストである。ラテンアメリカの歴史を背負う複雑な心模様は、バンドネオンの巨匠の立場として伝統を守りつつ、革新をも躊躇しない彼の音楽に厳かなオーラを醸し出している。
 ロザムンデ・カルテットは1991年にドイツのミュンヘンで結成されて以来、瞬く間にトップランク入りをし、ヴェーベルン、ブリアン、ショスタコーヴィチの作品や、近年はハイドンの難曲にも取り組んでいる。メンバーは第1ヴァイオリンのアンドレアス・ライナー、第2ヴァイオリンのサイモン・フォードハム、ヴィオラのヘルムート・ニコライ、チェロのアニヤ・レヒナー。ことにチェロのアニヤ・レヒナーは前衛的タンゴのプロジェクトに14年のキャリアがあり、サルーシのソロアルバム「クルトゥルム」に触発魅了されていたことが起因となって、Kultrumのプロジェクトへの参画が実現している。
 後述。日本とアルゼンチンとの根源に思考を巡らしてみた。元来、ファーイースト(東洋の東端)とファーウエスト(西洋の西端)はモンゴロイド民族の国土である。南米諸国はスペイン・ポルトガルの影響が濃い。日本への西洋文化の伝来はスペイン・ポルトガルであった。南米諸国には日系移民も多く根源的な繋がり(因縁)が想像する以上に深きことを感じる。(一幸斉)

★アーティスト
Dino Saluzzi bandoneon,
Rosamunde QuartettAndreas Reiner violin, Simon Fordham violin. Helmut Nicolai viola, Anja Lechner cello
★アルバム・データ
Recorded March 1998
Propstei St.Gerold
Tonmeister: Markus Heiland
Cover Photos: Flor Garduño
Liner Photos: Konrad R. Müller
Design:Sascha Kleis
Produced by Manfred Eicher
An ECM Production
ECM New Series 1638

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2005年4月30日 (土)

「Chants, Hymns and Dances」 Anja Lechner cello / Vassilis Tsabropoulos piano

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 ECMニューシリーズからの作品。ドイツ人のアニヤ・レヒナー(チェロ)とギリシア人のヴァッシリス・ツァブロプーロス(ピアノ)による「Chants, Hymns and Dances(聖歌、讃歌、舞踏)」は、東洋的旋律が鮮烈で胸を打つと共に親近感を覚える。アジアとヨーロッパとが交差する背景から生まれた、東洋と西洋、作曲とアレンジと即興、過去と現代、さまざまな要素において境界線をぼかす魅惑的作品。前半と後半にグルジェフの楽曲が、中間にツァブロプーロスの楽曲が配され、弧を描くように構成されている。この録音で、グルジェフの楽曲はこれまでになく自由に扱われ、即興的要素が自然な感じをもたらしている。ツァブロプーロスの楽曲はビザンツ音楽への即興的アプローチを試み、レヒナーのチェロの参加によって手にした自由とリリシズムを漂わせている。それはまたギリシャが東洋への始まりであることを想起させる音楽でもある。
 レヒナーとツァブロプーロスはクラッシクの演奏家でありながら即興の経験があり当作品に功を奏していると思われる。レヒナーはタンゴ・ヌオーボからフリーな演奏までの即興を経験し、記譜されたものと自然発生的なものとの区別を曖昧にするようなプロジェクトにも関わってきた。ツァブロプーロスはクラッシクとジャズの演奏家および作曲家として明確な二面性を持ち活動している。
 少しグルジェフについて触れておこう。彼はアルメニアとトルコの国境の町アレクサンドロポルで、1877年ギリシャ人の父親の元に生まれた。南コーカサス地方は複数の民族と宗教が混ざりあった独特の文化風土をもつ。彼は人間の生の意味にかかわる真理を探究し、その答えを東洋の秘教的伝統のなかに求め、前半生の約二十年を、小アジアからコーカサス地方、西南アジア、中央アジアの国々へ、東洋の辺境をめぐる探求の旅に費やした。その旅の内から種々の精神的な伝統を研究して、民謡、農民の踊り、神聖で儀式的音楽や歌・踊りが、おぼろげに記憶され、弟子でウクライナの作曲家/ピアニスト/ハルトマンへの口伝および記録により、現在でも演奏が可能となった。(一幸斉)

★アーティスト
Anja Lechner cello, Vassilis Tsabropoulos piano
アルバム・データ
Recorded December 2003
Festeburgkirche,Frankfurt am main
Tonmeister: Markus Heiland
Cover: Jan Jedlicka
Photos: Roberto Masotti (pp. 6-9)
Ruben Mangasaryan /Patker Photo Agency
Design:Sascha Kleis
Produced by Manfred Eicher
An ECM Production
ECM New Series 1888, UCCE-2038(日本版)

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